応急手当
倒れている人を発見したら
救命処置の流れ
1.安全の確認
傷病者(倒れている人)に近づく前に周囲を見渡して、安全かどうかを確認します。車の往来の激しい道路や工事現場などで自分自身に危険が及びそうな場合には、傷病者を安全な場所に移動させるなどの処置を優先します。
2.反応を見る(意識を確認する)
傷病者の横に座り、肩を軽くたたきながら、名前が分かれば名前を呼びながら「(○○さん)大丈夫ですか?」「もしもし?」と声をかけます。
呼びかけなどに対して目を開けるか、なんらかの返答または目的のある仕草がなければ、反応(意識)なしと判断します。
3.助けを呼ぶ
傷病者の反応がないと判断したら「誰か来てください!人が倒れています!」などと大声で言いながら周囲の人の注意を喚起し、助けを求めます。
4.119番通報/AEDの手配
助けを呼んで協力者が来たら、119番通報を依頼します。そのときに「あなた119番通報をお願いします」などと具体的に依頼するといいでしょう。また、別の人に「あなたAEDを持って来てください」とAEDの手配を依頼します。
もし近くに協力者がいなかった場合には、まず始めに119番通報とAEDの手配を行ってください。また、すぐ近くにAEDがあることが分っている場合には、AEDを取りに行って下さい。
救急車の呼び方
人工呼吸や胸骨圧迫は、あくまで救急隊員や医師が来るまでの応急処置です。できるだけすみやかに119番通報してください。傷病者の様子を冷静にチェックして、以下の項目を落ち着いてはっきりと話してください。
※携帯電話やPHSを使用の場合はその旨を告げる。電源は切らないように。
- 「救急車をお願いします」と、通報の目的をはっきり伝える。
- 場所を伝える。住所がわからなければ、道路名、商店街名、目印となる建物などを伝える。
- 患者の状態を伝える。反応(呼びかけて返事があるか)、呼吸、出血の有無など。
- 応急手当の指示(口頭指導)を聞く。
口頭指導…119番通報時に、通信指令員が通報者や、その場に居合わせた人に対して、救急隊が到着するまでの間、電話を通じて適切な応急手当を指導することにより、救命効果の向上を目的として行われるものです。 通信指令員から電話を通じて応急手当の口頭指導があった場合は、指導に従って可能な限り実施してください。