市長メッセージ「創」令和6年11月号新湯治・ウェルネスの研究実践拠点!

2024年10月25日追加

10月10日、記者会見で、別府市の次の100年を担う『新湯治・ウェルネス』事業の研究実践拠点の詳細を発表しました。新湯治・ウェルネスについては地域懇談会やイベント、様々な媒体を通じ認知度が高まってきたと思います。初めて聞いた方の為に解説します。『湯治』は皆さん理解されると思います。温泉を使い、心身を健康にしていく取り組みですね。

しかし温泉が具体的にどう心身の健康に作用するか、証明できる人はいません。理由は科学的にしっかり調べたデータが存在しないからです。

別府では現在、温泉入浴と腸内細菌の変化を九州大学と共同で調べています。その研究により、うつ病、糖尿病、過敏性腸症候群などの疾病リスクが低減する事がわかってきました。

今後は性別や年齢により様々なデータを収集し解析する事で、泉質ごとの効果や食べ物との相性など、より詳細で細分化されたデータが得られると思います。そのデータを活用して市民の健康を日常的にサポートします。観光へも戦略的に活用する事で、より高付加価値な旅を提供できます。別府には既に多様な宿泊施設、飲食店、温泉施設等があります。

課題は、先ほどの腸内細菌データや得られたデータをいかに解析し、市民や観光客、市内の事業者へ提供するかです。その役割を担うのが研究実践拠点です。そこに別府の自然、文化、食の体験を組み合わせたのが新湯治・ウェルネスとご理解ください。

この施設には取り壊しが検討されているテルマスの要素も組み込む予定です。市民の健康、稼ぐ観光の両立で次の100年にも安心な別府の未来をつくる準備は万端です。（10月10日執筆）

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