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別府市公共施設マネジメント

2024年5月9日更新

日本の社会資本は、高度経済成長期に集中的に整備されましたが、現在これらの老朽化が急速に進行しており、効率的かつ計画的な維持管理、更新が重要な課題となっています。

別府市においても昭和40年代からの急激な社会の変化や人口の増加に伴い、道路や上下水道などの社会基盤の整備や学校教育施設、市営住宅、社会教育施設、スポーツ施設などあらゆる分野の施設の整備を進めてきました。これらの耐震化や老朽化に対応するため、多くの公共施設が同時期に改修や建替え等の必要に迫られています。しかし、人口の減少、少子高齢化が顕著であり、社会環境の変化により市民ニーズも多様化していく中で、現在と同じように施設を維持、更新していく費用を捻出していくことは容易なことではありません。

これらの状況を踏まえ、次世代に大きな負担を強いることがないように、新しい公共空間のあり方を検討する公共施設マネジメントを推進し、公共施設の再編や中長期的な計画保全を行っていきます。

公共施設マネジメントの目標

「別府市公共施設マネジメント基本方針」では、本市の公共施設に係る総コストを30年間で30%以上圧縮する目標を設定し、施設の総量抑制、維持管理費用の縮減など様々な取り組みにより、目標値の達成を目指しています。

公共施設マネジメントの取組み

本市では建物系施設については、平成25年5月に「別府市公共施設白書」を作成し、公共施設マネジメントに本格的に取り組み始めました。この取り組みをさらに推進するために、平成27年4月に「別府市公共施設マネジメント基本方針」を策定し、具体的な次の4つの方針を定め、取組みを行ってきました。

方針1
施設の有効活用
方針2
施設の長寿命化
方針3
施設の維持管理費用の縮減
方針4
施設の再編と圧縮

上記の方針に沿って、これまでに行ってきた取組みの概要は下記のとおりです。

施設の有効活用

施設の長寿命化

施設の維持管理費用の縮減

施設の再編と圧縮

廃止・解体
縮小
再編・複合化

公共施設マネジメントの進捗状況(建物系施設の延床面積の推移)

建物系施設の延床面積は、別府市公共施設再編計画策定時の平成28年度末時点では、475,024㎡でした。令和4年度末時点では、462,538㎡となっており、平成28年年度末時点の数値と比較すると、12,486㎡、率にして約2.63%の減少となっています。

建物系施設の延床面積の推移(施設用途別)
施設用途 2016年(平成28年度末) 2022年(令和4年度末)
市民文化系施設 26,045㎡ 22,763㎡
社会教育系施設 4,904㎡ 4,914㎡
スポーツ・レクリエーション系施設 68,590㎡ 68,985㎡
産業系施設 14,767㎡ 15,990㎡
学校教育系施設 132,327㎡ 122,589㎡
子育て支援施設 14,460㎡ 11,921㎡
保健・福祉施設 3,794㎡ 5,673㎡
行政系施設 31,243㎡ 31,746㎡
公営住宅 151,446㎡ 150,185㎡
公園 2,335㎡ 2,413㎡
供給処理施設 1,643㎡ 2,632㎡
その他 23,469㎡ 22,727㎡
合計 475,024㎡ 462,538㎡
増減面積 -12,486㎡
増減率 -2.63%

別府市公共施設保全実行計画の策定

本市では、平成29年3月に策定した『別府市公共施設再編計画』により、建物系公共施設の「適正配置」と「長寿命化」に取組んでいます。

本計画は、『別府市公共施設再編計画(施設保全計画)』をもとに、公共施設の長寿命化を前提とした予防保全を着実に実行する計画を策定することにより、「別府市公共施設等総合管理計画」で定めた、30年間で30%の維持更新コストの削減に貢献することを目指します。

本計画では、長期の維持更新コストを削減しつつ、公共施設の安全性、機能性を担保するための体系として、今後の公共施設の維持・保全の指針となるべき「改修標準」を定めます。

また実効性のある計画とするために、長期・中期・短期の三段階に計画を分けて整理します。本計画では長期的な視点のもと、コスト削減、安全性、機能性の維持の観点から保全の体系を示すとともに、中期・短期の計画により実行的な計画の枠組みを示します。

マンガで読む!別府市公共施設再編計画

本市では、平成29年3月に「別府市公共施設再編計画(適性配置計画・施設保全計画)」を策定し、用途別に示した統廃合や複合化等の方針に基づき公共施設の再編に取り組んでいるところです。

このたび、「別府市公共施設再編計画」を広く住民に周知することを目的として、「新しい公共空間をみんなで考える~別府市公共施設再編計画について」というパンフレットを作成いたしました。

内容につきましては、幅広い世代に理解しやすいものとするために、「別府大学 文学部 国際言語・文化学科 マンガ・アニメーションコース」のご協力をいただき、マンガという形式を取り入れました。

今後は、このマンガ版のパンフレットを有効に活用して、住民や施設利用者のご理解を得ながら、公共施設の再編を推進していきたいと考えておりますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。

別府市公共施設再編整備基金

本市では、公共施設の再編及び大規模な修繕、改築、改修、その他整備を計画的に推進するため、公共施設再編整備基金を設置し、財源の確保に努めています。

毎年度、基金の残高の範囲内で今後5年間の公共施設保全実行計画を策定し、計画的に施設の改修等を実施しています。

公共施設の再編等により未利用となった市有財産については、原則として公共用目的での利用を優先しつつ、今後本市で使用が見込まれないものは売却又は貸付等による有効活用を積極的に図っています。

それにより生じた収益を基金に積み立て、公共施設の再編や行政サービスの財源に充てています。

各種計画

事業説明会

お問い合わせ

財政課 公共施設マネジメント係

〒874-8511 別府市上野口町1番15号 (市庁舎4F)

電話:0977-21-1241

Eメール:ppc-te@city.beppu.lg.jp

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