建設工事の最低制限価格制度について

別府市が行う建設工事の最低制限価格制度は、あらかじめ定める「最低制限基準価格」を下回る有効な入札があった場合に、当該入札を有効とするかどうか「①最低制限価格」又は「②数値的判断基準の額」によって判断する制度です。

〔別府市建設工事契約に係る最低制限価格制度試行要領（平成21年別府市告示第187号）〕

1　対象案件

予定価格が130万円を超える建設工事

最低制限基準価格（以下「基準価格」という。）は、次の式で算定します。
ただし、この式で得られた額が予定価格の75％に満たない場合は予定価格の75％を、予定価格の92％を超える場合は予定価格の92％を基準価格とします。

【基準価格算定式】

（直接工事費×97％+共通仮設費×90％+現場管理費×90％+一般管理費68％）×（1＋消費税率）

基準価格を下回る入札は①か②のどちらかで有効無効を判断します。

基準価格を下回る有効な入札がある場合で、予定価格の制限の範囲内で基準価格以上の有効な入札があるときは、最低制限価格を算定し、最低制限価格を下回った入札を無効とします。

最低制限価格は、次の式で算定します。

【最低制限価格算定式】

（予定価格の制限の範囲内の有効な入札の平均額）×90％×（1＋消費税率）

入札例

前提　予定価格（税抜き　¥5,400,000）
最低制限基準価格（税抜き　¥4,320,000）

入札者	資格	入札価格（税抜き）	入札率	内訳書	備考
A者	○	¥5,130,000	95％	全レベル
B者	○	¥5,124,600	94.9％	レベル3
C者	○	¥4,320,000	80％	レベル3
D者	○	¥4,300,000	79.63％	レベル3	基準価格未満　落札者
E者	○	¥3,800,000	70.37％	レベル3	最低制限価格未満　無効
F者	×	¥3,300,000	61.11％	レベル3	入札参加資格がない　無効
G者	○	¥4,212,000	78％	不備	内訳書に不備がある　無効
H者	○	¥5,200,000	96.3％	レベル3	全レベルの内訳が必要　無効
I者	○	¥5,500,000	101.85％	全レベル	予定価格超過　無効

最低制限価格＝（A、B、C、D、E者の入札価格の平均）×0.9×（１＋消費税率）＝（5,130,000＋5,124,600+4,320,000+4,300,000+3,800,000）÷5（者）×0.9×（1＋消費税率）＝4,081,000（千円未満切り捨て）×（1＋消費税率）

※内訳書不備による無効は、「別府市建設工事積算内訳書取扱要領（平成21年別府市告示第293号）」の規定によるもの

有効な入札の全てが基準価格を下回ったときは、入札価格の積算内訳が次の項目ごとに定める数値的判断基準の額を一つでも下回る入札を無効とします。

【数値的判断基準の額の算定式】

入札例

前提　予定価格（税抜き　¥5,400,000）
最低制限基準価格（税抜き　¥4,320,000）

入札者	資格	入札価格（税抜き）	入札率	内訳書	備考
A者	○	¥4,300,000	79.63％	レベル3	積算各項目≧数値的判断基準の額　落札者
B者	○	¥4,200,000	77.78％	レベル3	一般管理費＜数値的判断基準の額　無効
C者	○	¥4,100,000	75.93％	レベル3	現場管理費＜数値的判断基準の額　無効
D者	○	¥4,000,000	74.07％	レベル3	共通仮設費＜数値的判断基準の額　無効
E者	○	¥3,900,000	72.22％	レベル3	直接工事費＜数値的判断基準の額　無効
F者	×	¥4,212,000	78％	レベル3	入札参加資格がない　無効
G者	○	¥4,500,000	83.33％	不備	内訳書に不備がある　無効
H者	○	¥5,200,000	96.3％	レベル3	全レベルの内訳が必要　無効
I者	○	¥5,500,000	101.85％	全レベル	予定価格超過　無効