別府市温泉資源量調査の結果

2022年8月22日追加

別府市温泉資源量調査

この調査は、平成30年度から令和2年度にかけて大分県と別府市の共同事業として実施したもので、別府市の全泉源を対象とした「温泉現況調査」と、将来の温泉資源量を予測する「温泉賦存量調査」を行っています。

調査では、全泉源を対象とした現地調査により、温度、湧出量等のデータ集約を行い別府市全域での状況を把握することや、過去の研究や調査データをもとに地下構造のモデルを作成し、今後の温泉利用パターンに応じた様々なシミュレーションにより、将来の温泉資源量の予測を行っています。

調査では、次のような結果が大分県から発表されています。

この調査結果に基づき、大分県では、新規の温泉掘削を認めない「特別保護地域」に、新たに2つのエリア（西部特別保護地域、南立石特別保護地域）を令和4年4月1日から指定しています。

100年後（2120年）の将来予測シミュレーションでは、「現在の源泉数に変動がない場合」と「今後、揚湯量が増加した場合」のいずれにおいても、泉温の低下が予測される結果となっています。
調査に基づき作成された流動経路図では、別府市の泉質ごとの温泉の流れを把握することができました。別府温泉の様々な泉質の源になっているNa-Cl型の流動経路の把握は、新たな特別保護地域の指定のために活用されています。

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