市民と議会との対話集会
平成29年度の開催について
本年度も昨年に引き続き、若い世代に議会の仕組みや役割を理解してもらい、意見交換を行うことで政策立案に役立てるため、中学校への出前講座として開催することとなりました。
開催日時及び場所
開催日 | 開催場所 | 班 |
---|---|---|
平成29年8月3日(木) | 明豊中学校 | 第4班(広報広聴委員会) |
平成29年8月9日(水) | 青山中学校 | 第2班(観光建設水道委員会) |
平成29年8月10日(木) | 鶴見台中学校 | 第3班(厚生環境教育委員会) |
平成29年8月17日(木) | 中部中学校 | 第1班(総務企画消防委員会) |
次第
- 開会あいさつ
- 議会からの報告
資料議会ってなんだ~市議会を知ろう~(PDF:639KB) - 議会からの報告に対する質疑
- 生徒との意見交換
(テーマ別及び自由意見交換) - 生徒代表あいさつ
- 閉会あいさつ
※名簿は平成29年8月時点
堀本博行 |
班長 | 副班長 | 班員 | |||||
首藤正 | 阿部真一 | 江藤勝彦 | 平野文活 | 国実久夫 | 市原隆生 | 野上泰生 | 三重忠昭 |
班長 | 副班長 | 班員 | |||||
松川峰生 | 小野正明 | 河野数則. | 野口哲男 | 萩野忠好 | 加藤信康 | 穴井宏二 | 竹内善浩 |
班長 | 副班長 | 班員 | |||||
黒木愛一郎 | 安部一郎 | 三ヶ尻正友 | 山本一成 | 松川章三 | 荒金卓雄 | 森山義治 | 森大輔 |
班長 | 副班長 | 班員 | |||||
荒金卓雄 | 森大輔 | 萩野忠好 | 加藤信康 | 小野正明 | 安部一郎 | 竹内義浩 | 阿部真一 |
平成29年度の資料及び報告
平成29年度の開催状況やアンケート結果を以下のとおり報告します。
1.参加人員について
- 明豊中学校(8月3日開催)【広報広聴委員会:第4班】
23名(男14名・女9名) - 青山中学校(8月9日開催)【観光建設水道委員会:第2班】
16名(男8名・女8名) - 鶴見台中学校(8月10日開催)【厚生環境教育委員会:第3班】
20名(男9名・女11名) - 中部中学校(8月17日開催)【総務企画消防委員会:第1班】
26名(男10名・女16名) - 合計
85名(男41名・女44名)
2.当日の様子
本年度も昨年度と同様、各中学校の会場で、生徒と議員を混合した複数のグループに分かれて対話を行いました。
まず班ごとに議員から市議会の仕組みについて詳しく説明を行いました。(「議会ってなんだ~市議会を知ろう~(PDF:639KB)」)更にそれに対する生徒からの質問に答え、理解を深めました。
その後、中学校ごとに設定されたテーマに基づき、生徒と議員それぞれ自由な意見を意見交換や懇談を行いました。このテーマは今回の対話集会に向けて事前に生徒達自らが考え決めたもので、議員及び生徒の双方が関心を持って話し合うことができました。
※各校で決定した学校別テーマ
- 明豊中学校
- 別府の輝くまちづくり
- 中部中学校
- 30年後の別府市構想「30年後も住んでいたい魅力ある街へ~中部中100周年~」
- 青山中学校
- 別府の未来について ①少子高齢化社会の対応 ②観光の未来 ③自然災害
- 鶴見台中学校
- 別府のまちづくりと人づくり
3.アンケート結果
対話集会終了後、参加した生徒にアンケートをとり、その結果及び意見をまとめました。
1)今までの市議会について(議会出前講座参加前まで)
①興味があった(26人)【31%】
②興味がなかった(59人)【69%】
2)議会の仕組みの内容について
①理解できた(83人)【98%】
②理解できなかった(2人)【2%】
3)意見交換について
①良かった(76人)【89%】
②普通(9人)【11%】
4)現在の市議会について(議会出前講座参加後)
①興味をもった(80人)【95%】
②興味を持たなかった(4人)【5%】
5)議会出前講座に参加について
①良かった(78人)【93%】
②普通(6人)【7%】
6)議会報「べっぷ市議会だより」について
①見たことがある(21人)【25%】
②見たことがない(42人)【50%】
③見たことはないが知っている(21人)【25%】
※①と③の合計は、(42人)【50%】
7)議会放映(CTB)について
①見たことがある(20人)【24%】
②見たことがない(54人)【64%】
③見たことはないが知っている(10人)【12%】
※①と③の合計は、(30人)【36%】
8)議会放映(インターネット中継)について
①見たことがある(7人)【8%】
②見たことがない(68人)【81%】
③見たことはないが知っている(9人)【11%】
※①と③の合計は、(16人)【19%】
9)議会出前講座に参加して良かったことについて
- 別府市に関心がもてるようになった。
- 議会の仕組みや役割が解った。
- 明るい人柄でとても意見や感想を言いやすかった。
- 説明がより詳しく丁寧だった。
- 質問に的確に答えてくれた。
- 社会生活の中での意見を発言できた。
- 難しい言葉を解りやすく伝えてくれた。
- とても楽しかった。
- 政治に興味が持つことができた。
- グループ毎の対話が話し易かった。
- 生徒の立場にたった対話だった。
- 自分の意見をしっかり伝えることができた。
- 選挙のことを知れて良かった。
- 入場した時の拍手に感動した。
- 議員の皆さんが一生懸命に対応してくれたこと。
- 学校で取り組んでいることの参考になった。
- 自由な意見が発言できたこと。
- 議員が真剣に別府市のことを考えていることが解った。
- 色々な人が様々な意見をもっていることが解った。
10)議会出前講座の悪かったことについて
- 自分の意見をすぐに言うことが出来なかったこと。
- 意見が何も言えずに発表出来なかったこと。
- 市議会についての質問が出来なかったこと。
- 対話の時間がもう少しほしい。
- 生徒の意見を言える時間がほしい。
- 生徒の発言が少なかった。
- 30年後のことを聞かれたが、10年後の将来も良く解りません。
- 積極的になることが出来なかった。
- 所々で、難しい用語や早口な話があり、聞き取れなかった。もっとゆっくり解りやすく話して下さい。
11)議会出前講座に参加した感想について
- 楽しい時間を過ごせた。
- 市民の意見がどのように反映されるのかが解って一市民として安心した。
- 市民の意見や要望を大切にしていることが解って安心した。
- 18歳になったら投票ができるようになるので、もっと政治に関心を深めたい。
- これから、別府市がどのくらい変わっていくのかが楽しみになった。
- 市議会議員になってもいいかもと思った。
- 将来、医療系の仕事しか考えていなかったが、他の仕事にも興味が持てた。
- とても貴重な経験ができた。
- 自ら政治に参加しなければいけないと思った。
- 政治に対する興味・関心が高まった。
- 18歳になった時、ほんとうに別府市のためになる議員を選べるようしっかり勉強したい。
- これからも議会出前講座を続けてほしい。
- 市議会議員が、別府の為に頑張っていることが解った。
- 「べっぷ市議会だより」を見て、議会のことをもっと知っていきたい。
- 選挙を身近に感じることができた。
- 議員のイメージが変わった。
- 自分たちができることを考えて、政治に参加したい。
- 議会の仕組みは、生徒会活動等にとってすごく参考になった。
- 人口問題は、何とかしなければならない問題と思った。
- もっと、多くの人にこの体験をしてほしい。
- 将来、ふるさとの別府にどのように恩返しが出来るか考えたい。
- 正確な情報をしっかりと確認し、明確な自分の意見を持ち、伝えていくことが大切と思った。
- 将来、都会に出ようと思っていたが、別府もいいなと感じた。
- 「こんな街になったらいいな」ということを真剣に考えたい。
4.平成29年度「市民と議会との対話集会」(議会出前講座)を終えて
今回の対話集会は、昨年に引続き市内4中学校への出前講座を行うことができました。昨年に引き続き今年も、若い世代に地方自治の「議会」を理解してもらうことを目的に掲げていますが、日頃は身近に接することがない議員との意見交換を通じて、議会の仕組みにはもちろん、自分が暮らしている別府市に対する関心と問題意識を高めてほしいとの願いがありました。
意見交換のテーマは、各校の生徒から提出してもらいましたが、「別府の未来」「まちづくり」「ひとづくり」などのキーワードを見て、嬉しくかつ頼もしく感じました。
対話集会終了後のアンケート結果では、「出前講座に参加してよかった」93%、「市議会に興味をもった」95%と、肯定的なご意見をいただくことができ大変嬉しく思います。しかし、「市議会だよりを見たことがある」25%、「議会放映(CTB)を見たことがある」24%といった残念な結果もありました。ただ、このご意見の原因には、生徒自身というよりも、その家庭の保護者から市議会に対して関心を持ってもらえていない背景が読み取れるのではないかと推察しました。これは議会への無言の叱責として受け止めたいと思います。
全体を通じての具体的な感想の中には、「生徒の立場に立った対話だった」「グループ毎の対話が話し易かった」「議員が真剣に別府市のことを考えていることがわかった」「議員のイメージが変わった」との好意的な声を多数もらうことができました。その一方で、「対話の時間がもう少しほしい」「生徒の意見を言える時間がほしい」「所々で難しい用語があり、もっと解かりやすく話してください」など、出前講座の進め方への要望の声もありました。
主催者側の感想として、生徒から出た「テーマ」に関する質問や意見が思いのほか少なく、議員側からの投げ掛け質問が意見交換のきっかけになることが多かったように思われます。これには、例えば議会側が「別府市の予算と政策」概要冊子を作成して、事前に生徒たちに資料として提供するなど、具体的にイメージがし易くなるような対策を考えることが求められると思います。
今回の出前講座がきっかけで、地方自治、別府市政、別府市議会に対する関心が高まり、当事者意識を持ってもらえれば、大成功だったと思います。