市民と議会との対話集会
平成28年度の資料及び報告
平成28年度の開催状況やアンケート結果を以下のとおり報告します。
1.参加人員について
- 北部中学校(7月22日開催)【総務企画消防委員会】
①22名(男7名・女15名) - 朝日中学校(8月4日開催)【観光建設水道委員会】
①18名(男6名・女12名) - 山の手中学校(8月5日開催)【厚生環境教育委員会】
①18名(男8名・女10名) - 合計
①58名(男21名・女37名)
※生徒会並びにクラス委員等(1年生~3年生)
2.当日の様子
各中学校の会場で、生徒及び議員が複数のグループに分かれて対話を行いました。
初めに、議会からの報告として議会が用意した資料「議会ってなんだ~市議会を知ろう~(PDF:639KB)」に基づき、議員が議会の仕組みを詳しく説明し、それに対する生徒からの質問に答えました。
その後中学校ごとに設定されたテーマに基づいて、生徒と議員それぞれの立場で和やかに意見交換や懇談を行いました。各中学校での意見交換テーマは次の通りです。
- 北部中学校
- 北部地区の将来について(北部地区の振興策を考える)
- 朝日中学校
- 18歳選挙権について・別府のまちづくりについて
- 山の手中学校
- 自分たちの学校について(今後の学校統廃合について)
3.アンケート結果
対話集会終了後、参加した生徒にアンケートをとり、その結果及び意見をまとめました。
1)今までの市議会について(参加前まで)
①興味があった(9人)【16%】
②興味がなかった(44人)【75%】
③無回答(5人)【9%】
2)議会の仕組みの内容について
①理解できた(50人)【86%】
②理解できなかった(2人)【4%】
③無回答(6人)【10%】
3)意見交換について
①良かった(51人)【88%】
②普通(1人)【2%】
③無回答(6人)【10%】
4)現在の市議会について(参加後)
①興味をもった(49人)【85%】
②興味を持たなかった(3人)【5%】
③無回答(6人)【10%】
5)議会出前講座に参加して
①良かった(53人)【91%】
②普通(0人)【0%】
③無回答(5人)【9%】
6)議会報「べっぷ市議会だより」について
①見たことがある(20人)【34%】
②見たことがない(22人)【38%】
③見たことはないが知っている(11人)【19%】
④無回答(5人)【9%】
(※①と③の合計は、(31人)【53%】)
7)議会放映(ケーブルTV)について
①見たことがある(7人)【12%】
②見たことがない(35人)【60%】
③見たことはないが知っている(10人)【18%】
④無回答(6人)【10%】
(※①と③の合計は、(17人)【30%】)
8)議会放映(インターネット中継)について
①見たことがある(3人)【5%】
②見たことがない(45人)【78%】
③見たことはないが知っている(4人)【7%】
④無回答(6人)【10%】
(※①と③の合計は、(7人)【12%】)
9)議会出前講座に参加して良かったことについて
- ①説明が丁寧で分かりやすかった。
- ②少人数のグループだったので発言し易かった。
- ③今まで興味の無かった市議会に興味が持てた。
- ④面白かった。(議員が優しかった。)
- ⑤自分の意見がしっかり言えた。
- ⑥普段聞けないことが聞けたことが良かった。
- ⑦「議会の仕組み」(資料)が解りやすかった。
- ⑧議員が質問をしてくれたことが良かった。
- ⑨中学生の意見を議会で取り上げてもらえることが嬉しかった。
- ⑩具体的な事例による説明が解りやすかった。
10)議会出前講座の悪かったことについて
- ①質問の時間が短かった。
- ②説明が長すぎて、最後の質問が出来なかった。
- ③実施時間が短かった(もっと対話をしたかった)。
- ④質問の予備を準備していなかった為、対話に苦慮した。
11)議会出前講座に参加した感想について
- ①貴重な体験をした。
- ②政治や街づくりに理解を深めたい。
- ③選挙権をもったら必ず選挙にいきたい。(友人等も誘って)
- ④別府がより好きになった。(別府のことを考えるよい機会になった。)
- ⑤議会の仕組みが生徒会と同じことが解った。
- ⑥ニュース等を見て政治や行政を勉強したい。
- ⑦議員(議会)のイメージが変わった。
- ⑧市議会のことをもっと詳しく知りたい。
- ⑨中学生(市民)の意見を聞いてくれて、政治に参加していることを実感できた。
- ⑩別府の為に自分たちができることを考えてみようと思った。
- ⑪「べっぷ市議会だより」や「議会放映」を見て議会について勉強したいと思った。
アンケート結果を受けて
今回の中学校出前講座としての対話集会は、総じて生徒達から好意的な意見をいただくことができた。対話集会開催前7月の参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられたこともあり、議員と生徒双方の意識もとても高いようであった。アンケートの分析結果は以下のとおり。
対話集会の参加前、議会に対して「興味があった」と答えた生徒は2割にも満たない結果となった。しかし今回の対話集会を通じて「議会の仕組み」を報告し説明すると、参加生徒の殆どに理解をいただき、また参加後議会に「興味を持った」と答えた生徒は8割を超え、参加前の数値から大幅に増加している。この結果から、議会と接する機会や議会の活動を知る機会があれば、若者世代からも関心を持ってもらえることがわかる。逆に言えばこれまであまり若者世代との接点がなかったことは今後の課題として生かしていかなければならない。講座の内容として、議員と生徒との「意見交換」の時間を設けたこと及び「対話集会への参加」自体を肯定的にとらえている生徒は約9割のため、今後も同様の出前講座を行い積極的な意見交換を継続していくことが望ましい。
議会と若者世代が接する機会の一つである「べっぷ市議会だより」及び「議会放映」については、認知度そのものが低いことがうかがえる。特に、「べっぷ市議会だより」は半数の生徒が「見たことがある」「見たことはないが知っている」と答えたのに対し「議会放映」に関してのそれはケーブルTVとインターネット放映ともに3割以下であった。議会放映の生中継は、生徒たちにとって学校の時間帯とかさなるが、市議会の様子をダイレクトに伝えられる絶好の媒体のため、録画中継も行っていることをさらに広報し、若者世代からの関心をより高めていきたい。